ステーンブルージュ醸造所

醸造所 Steenbrugge Brouwerij
所在地 Baron Ruzettelaan 435, 8310 Assebroek, Belgium
http://www.palm.be

 ステーンブルージュ アビィ・ビール(修道院タイプ)ティーゲムの聖アーノルド(Arnold of Tiegem, 1040-1087)の遺産ベルギーの醸造家の守護聖人1084 年にティーゲムのアーノルドが西フランダース地方に聖ピーター修道院(St. Peter’s Abbey)を建てましたが、伝説によればアーノルドは労働についている時間中にビールを醸造し、それを病気の建築労働者に飲ませて癒したそうです。このため、彼の造ったビールは大変重宝がられただけでなく、彼自身もベルギーの醸造家の守護聖人と称えられました。

1 次世界大戦中のひと時の休息のあと、この修道院の近くに住んでいた人達が代々伝えられていた昔からのレシピによって、ステーンブルージュ アビィ・ビールの醸造を復活するよう修道士にお願いしたのでした。

何世代にもわたって醸造マスターの手から手へとその秘密のレシピが伝えられてゆきました。最初はガマリエル修道士(Brother Gamaliël)から、次には彼の後継者であったヴィクトル修道士(Brother Victor)によって、そして後には修道士に請われてステーンブルージュ アビィ・ビールを造り出した信徒の醸造家達が、醸造方法の秘密を詳しく教えられたのでした。

“グルート”(Gruut)、ステーンブルージュ アビィ・ビールの秘密ステーンブルージュ アビィ・ビールの秘密は“グルート”と呼ばれる数種のハーブの調合にあり、このビールにとても美味しい風味をもたらしているのがグルートなのです。ハーブの調合のお陰で、ステーンブルージュはアビィ・ビール全体の中でもユニークな存在となっています。

どの街もその土地独自の特徴をもった地ビールがあったものでした。ブルージュでは、醸造家は「グルートハウス家」(Gruuthuis)として知られた街のハーブ商から調合されたハーブを買い付けねばなりませんでしたが、それによってビールの特徴が決まったのでした。ステーンブルージュの聖ピーター修道院の修道士もまた、グルートによって自分達のビールを味わい深いものにしていました。

2003 年に聖ピーター修道院院長は、パーム醸造所がステーンブルージュ アビィ・ビールを醸造することを認可しました。パーム醸造所は、このユニークで由緒あるレシピを護ることを厳粛に誓いました。こういった努力の数々のお陰で歴史あるビールが復活を遂げつつあります。どの製品アイテムも瓶内二次発酵による発酵アルコール度数の高い良質のエール・ビールです。