ビール名はデュ・ボック社が設立された年を表しており、このビールは設立150周年を記念して初めて造られました。表ラベルに、設立当時は古いファームハウス（農家の家）だった、醸造所の写真がプリントされています。
セゾン1858はとてもビールらしいビールです。 昔の本物のセゾン・ビールは爽やかで飲みやすく、その飲みやすさを目指し伝統的な技術とデュ・ボック醸造所の古いレシピに基づいて造られたビールです。それにもかかわらず、セゾン1858は、冷ややかな批評家をも納得させるのに十分な、パンチとキャラクターを持っています。
セゾン1858は小麦の風味と強い苦味が特徴の、無ろ過ブロンド・ビールです。泡はきめ細かくアロマはスパイシーです。それは、最初の一口だけで理解できます。最初はコリアンダー、オレンジ、カンゾウ、ライム、つまりフルーティーさとフローラルさが目立ち、スパイスが使われたホワイト・ビールに少し似ています。その後、口の中にパンチの効いた味わいが広がり、後味はドライで苦味が強くなります。 言い換えれば、セゾン1858は、喉越しが特徴のホワイト・ビールと、強い苦味が特徴のゴールデン・エール、それぞれの最高の側面を完全に兼ね備えています。
2013年には、セゾン1858はワールド・ビア・アワードに世界最高のセゾン・ビールとして選ばれました。 「非常に複雑・フルボディ・バランスが取れている・フルーティー・イースト感・スパイシー・非常になめらか・さわやか・ドライ・とても飲みやすい」などのコメントがあり、セゾン1858は本当に誰でも好きになるビールです。
Brewed on the occasion of its 150th anniversary, the name of the beer refers to the year when Brewery Du Bocq was founded. An old picture of the brewery of when it was still a farmhouse decorates the front label to mark the authenticity.
Saison 1858 does not want to be more than it is. Brewed in the old fashion and based on an old recipe of Brewery Du Bocq, Saison 1858 focusses on the refreshing part of how Saison beers really used to be. Nevertheless the beer has more than enough punch and complexity to convince even the most cynical criticasters.
Saison 1858 is an unfiltered blonde beer with a touch of wheat and a strong bitterness. The head of the beer is delicate and fine, the aroma rather spicy. The real party begins with the first sip though. Initially floral and fruity aspects of coriander, orange, licorice and lime come forth making the beer quite similar to a spicy white beer. The taste then shifts to a stronger, punchier beer with a lasting dry and bitter aftertaste. In other words, Saison 1858 combines perfectly the best aspects of a thirst-quenching white beer and a strong bitter-blonde ale.
In 2013 Saison 1858 was awarded the title of the World’s Best Saison Beer. With descriptions such as “great complexity, robust, balanced, fruity, yeasty, spicy, very smooth, crisp, refreshing and highly drinkable”, Saison 1858 clearly ticks all the boxes.
デュ・ボック醸造所 • Brewery Du Bocq
1858 年、プルノーデ村(Purnode) の農夫だったマーティン・ベロット(Martin Belot) が納屋でビール醸造を始めたのがデュ・ボック醸造所の始まりです。彼は本格的なビールの醸造に際して、醸造所 周辺の地区にあるガロローマ時代の史跡からたくさんのアイデアを得ました。デュ・ボック醸造所のビールに「ゴールワーズ」シリーズがありますが、「ゴールワーズ」とはフランス語で“ガリア人”という 意味で、現在のベルギー、フランス、ルクセンブルグを指した歴史的な名前です。1960 年、ビール造りと兼業で行なっていた農業や、個人へのビールの販売をやめ、卸問屋を通じて配送する近代的な流通方法が 取られることになりました。今でもワロン地方の重要な醸造所のひとつです。
セゾン・ビール • Saison Beer
セゾンビールの始まりは、ベルギー南部のワロニアのエノー州を中心とした農作地帯の大農家が夏の暑い日や農作業の合間にのどの 渇きを癒す目的のため、冬の農閑期から春先に醸造した上面発酵のビールと言われています。
そのため季節を意味する「セゾン」が分類の呼称にもなっています。農作業の合間に水代わり飲むため、アルコール度数は比較的低い ５％程度になっています。しかし、冷蔵設備が整っていない昔に、味の変化が起こさず、また夏の終わりまで保存が出来るように特殊な 醸造技術や殺菌作用のあるポップがふんだんに使用されています。
セゾンビールはホップのよく効いたきわ立つ苦味、ほのかなフルーティーな香りが心地よくのどの渇きを癒してくれるビールです。